So-net無料ブログ作成
検索選択

雪の日に思う

 こんな雪の日はしみじみ思います。

 雪に閉ざされたオシドマリYHの中で、越冬したリュウさんとゲンさんが

ギターと酒を友として生まれた歌が、『抱擁』と『かっこいい奴』です。

IMG_0279.JPG 

 ≪利尻在住写真家 松井久幸氏(ドブさん)撮影 オタドマリ沼付近からの利尻岳≫

この構図どこかで見たような・・・・

IMG_0278.JPG 

 そうです。『白い恋人』のパッケージに使われている写真・・・ずっとマッターホルンかモンブランかと思っていましたが、これが実は利尻山だったということを知ったのは、最近です。

オタドマリ沼の近くに『白い恋人の丘』 という利尻の新(?)名所ができています。

ここでプロポーズすると「プロポーズ証明書」がもらえるそうですよ。 

 


めぐり逢いの門

たくさんの素敵な出会いがありますようにと願いを込めた手作りの門があります。

誰もがこの小さな門をくぐって「ただいま」とおしどまりYHの戸を開けました。

リュウさんが作ったこの門はその後もずっと絶好の記念撮影の場所にもなりました。 

IMG_1229.JPG 


IMG_1224.JPG 

 


2016-11-09 全便欠航

 天気予報を見る度、つい北海道宗谷地方の天気を確認してしまう癖がついてしまいました。

あの天気図ではきっと全便欠航だな・・・なんてアメリカ大統領選挙も気がかりですが、

利尻・礼文航路の運行状況がどうしても気になってしまいます。

そしてきっと今頃、利尻はこんな感じなんだろうなあと想像を膨らませては、

一人で勝手に盛り上がっています。

IMG_0654.JPG


全便欠航とあのじいさん

全便欠航という言葉には特別な響きがあります。これを稚内で聞いた日にはとても悲しい気分になりますが、島で聞くとどこかわくわくしてしまう・・・不思議な言葉です。今ならスマホ片手に今後の天気や今日・明日の計画など情報収集に大忙し・・・なんてことになるのでしょうが、スマホも携帯もないあの時代は、すべてを天に任せて島でどっぷり過ごす時間を楽しんだものです。

もう40年くらい前のことになりますが、6月末まだ旅人もまばらな頃、暴風で一歩も外に出られない日がありました。否応なしに閉じ込められたYHの中で昼間からミーティングをやりました。延々と続くミーティングの中での1コマ、かぐや姫の『好きだった人』を替え歌にして、一人一人の失恋話をネタに面白おかしく大いに盛り上がっていました。そんな中に一人、60代後半~70代のじいさんがいました。その人の番になった時にはさすがに「お父さん、大丈夫?」という雰囲気になりましたが、そのじいさんは堂々と歌いました。

好きだった人・・・今はもうこの世にはいない♪』・・・全員、ズッコケ[→]さらに続きます。

好きだった人・・・私の嫁さんになってくれた♪』・・・全員、ジ~ン[→]その後の歌詞は覚えていませんが、

失恋という言葉は知ってたけれど、失恋という言葉は知ってたけれど~♪』とみんなで泣き笑いしながら大合唱しました。

あの日のおしどまりユースのワンシーンは、ずっと忘れられないものとなりましたあのじいさんが島を出る日、見送る港で聞いた話ですが、奥さんが亡くなってからずっと一人旅をしている・・・と。腰に手ぬぐいぶら下げて、とても旅とは思えない小さなカバン1個だけを持ってこれからも旅を続けるというあのじいさんの心の中は奥さんへの思いでいっぱいだっんだろうなあ。

IMG_0959 - コピー.JPG 

  見送りで『落陽』を歌うと、あのじいさんの思い出が重なるようになりました。

 


『北の町のお土産やさんの木彫り兄さん、お元気ですか』

長い題名のこの曲を聴くと思い浮かぶ風景があります。おしどまりYHの前の坂道を真っすぐ海に向かって下った突き当たりの右手に『コタンのチセ』という、休憩所のようなまったりとしたお土産屋さんがありました。そこには『ヒヒにい』という木彫り兄さんがいて、前を通るとふと立ち寄ってしまう、そして何をするでもなくただそこにいる・・・そんなことが許される場所でした。今思えば最高に贅沢な暇つぶし、とても豊かな時間が流れていたんだなあ・・・とまたまた利尻が恋しくなります。もう40年も前の話です。これは大阪から来たホステラーのまゆみさんが書いた曲です。ブルースっぽいですね。

IMG_1225.JPG

 

 

 


究極のリピーターによる今時の利尻情報

昔から年齢不詳、神出鬼没の〝ヤス”

今では島の人達から『利尻のアボリジニー』と呼ばれ 、相変わらずの立ち位置で健在です。

IMG_1255.JPG 

昔も今も、ウニをこんなに豪快に食せる幸せは、変わりません。

 IMG_1241.JPG

 港ビアガーデン(7月17日)には、こんなウニも無料でふるまわれます。

お皿の中でも、まだもぞもぞ動いています。

IMG_1246.JPG 

 鴛泊港にある温度計、7月半ばで、午後4時過ぎの気温が、17.8度です。

IMG_1289.JPG 

沓形にあるミシュラン掲載の〝味楽 ”のラーメン、これは絶品です。

(写真は焼き醤油ラーメン)

IMG_1275.JPG 

 昔、見送りをしていた場所が今は漁港です。

093.JPG 

ペシ岬中腹。昔はベンチが1つあっただけだと思いますが、今は会津藩氏の墓碑があり、小さな公園のように整備されています。

IMG_0604.JPG 

夕日が丘から見るポンモシリIMG_0625 - コピー.JPG 

夕日が丘から見るペシ岬 

IMG_0626 - コピー.JPG 


『ああ利尻島』に込められた思い・・・3

 歌い継がれていく段階で歌が徐々に変わっていってしまうのは仕方のないこと、

ましてや「ああ利尻、セイ!」と歌われた時代にこの島を訪れ、青春の1ページを刻んだ人達にとっては、

これが『ああ利尻島』なのだ・・・それを否定することはできません。

一人一人の中にそれぞれの大切な風景があるのだと自分自身に言い聞かせることで

気持ちに折り合いをつけました。

IMG_1327.JPG

 

しかし、迎えたイベント当日(17日)私達は6便の見送りの中でただの1度も

「ああ利尻、セイ!」と拳を挙げることができませんでした。

ナオさんはそれを見逃さなかった・・・

それにしてもオンエアまであと4時間もないギリギリの中でこの電話? 

_DSC2304.JPG

 そういえば、彼女は島でこんなことも言っていました。『利尻よさらば』の歌詞に絡めて

「テレビの前の人にはテレビに映ったものがすべてなんです。瞼に浮かぶなんてことは絶対にないですから、

私がちゃんと伝えなければならないんです。」

彼女の記者魂が、決して言葉にしなかった私達の真を捉え、

報道者としての使命感が封印していた心の声を引き出したのです。 

DSC00847.JPG 

 電話の最後にナオさんは言いました。・・・「わかりました。なんとか伝えます。」

終始私達の気持ちに寄り添い、大切に 伝えようと努力してくださったナオさんに感謝します。

ナオさんのおかげで、あの頃ぼんやりと感じていた思いが、何十年も経った今、クリアになった気がします。

 いい旅になりました。

IMG_0287.JPG 

私達は気付いていました。島を出るナオさんを見送った時、泣きながら『ああ利尻島』を歌うナオさんが

「セイ!」と拳を挙げなかったことを。

あの時、この人には『ああ利尻島』に込められた思いが伝わっていると確信しました。 


『ああ利尻島』に込められた思い・・・2

 しかし、何十年ぶりかで聞いた『ああ利尻島』は私達の『ああ利尻島』ではなかった。

イントロも間奏もなく、「ああ利尻、セイ!」と拳を挙げる・・・ 

私達には宴会モードのコミックソングか、はたまた応援団が景気づけに歌う応援歌に聞こえました。

 

 山コンブが思いを込めて作った歌・・・

76年におしどまりYHで生まれ、80年代の初めまで大切に歌い継がれてきた歌・・・

IMG_1321.JPG 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの頃の光景が浮かぶと、なんだか大切な場所に土足で踏み込まれたような、聖域を侵されたような やるせない気持ちになりました。 

前夜(16日)の打ち合わせ でも、いくつかのコードを修正し、イントロと間奏を入れるところまでは気持ちよく話は進みましたが、「ああ利尻」の後に「セイ!」と拳を挙げる・・・「ここは去年も盛り上がったので外したくない」・・・という声に「これはそんな歌ではないでしょう!」心の奥で私達は叫んでいました。

「セイ!」はどうしても受け入れ難いことでしたが、私達は苦渋の妥協をしました。 


『ああ利尻島』に込められた思い・・・1

 稚内からは飛行機を乗り継いで一気に帰路につきます。

中継地点の札幌に着くとナオさんから驚きの電話がありました。

「どうしてあの時(イベント前夜の打ち合わせの時)、何も言わなかったんですか?

本当にあれでよかったんですか?」・・・

そういえば島に着いてまず私達がしたことは、兄さんへの歌の奉納でした。

あの時、同行していたナオさんがこんなことを言いました。

「『ああ利尻島』って元気なイケイケの歌だと思っていたけど、こんなに哀愁を帯びた歌だったんですね。

 全然違う歌に聞こえました。感動しましたぁ。」・・・

IMG_1323.JPGIMG_1324.JPG

そうです。『ああ利尻島』は島で過ごした

かけがえのない時間と

島で出会った大切な人達を胸に刻み、

別れのつらさをかみしめる・・・

港では誰もがそんな思いを込めて

                         歌った曲です。 

    私達にとっては、哀愁たっぷりの        IMG_1331.JPG

    大事な大事な歌でした。 

IMG_0973.JPG 

続きを読む


2016 おしどまりの空の下で・・・7

7月19日朝1便で島を出ます。

仕事前の忙しい時間にも関わらず渡辺さん 、吉田さんが港で待っていてくださいました。

島の人達ととても楽しい熱い時間を共有できたことへの心からの感謝の意を伝え、固い握手で来年の再会を

約束しました。

004.JPG 

おしどまりの空の下では、今回もまた魂を揺さぶられるような予期せぬ出来事が、次々と起こりました。

やっぱりこの島は夢の浮島、私達の soul island ・・・そんな思いをかみしめながら、船に乗り込み、

甲板に出ると、船の下で昨日一足遅れで島に入ったバカボンが叫んでいます。

「お~い、『ああ利尻島』いくかぁ?」

IMG_0288.JPG 

 前代未聞、たった一人のアカペラでの『ああ利尻島』と『かっこいい奴』の見送りが 始まりました。

すると先ほど涙 を浮かべてお別れしたお土産やさんのお兄さんがテープを持って走ってきました。

IMG_0297.JPGIMG_0298.JPG

 たった2人の異色の見送りにジーンと胸が熱くなりました。

IMG_0301.JPG 

行ってきま~す!

 IMG_0302.JPG

また来るよ~!!!